2013年10月26日

東牟婁郡請川村の須川氏について(口語訳2)

東牟婁郡請川村の須川氏について(口語訳2)」をUP。

 故絲川恒太夫氏から聞いたのは、この八つ棟造りの棟上のとき、大工の棟梁が式に用いた槌を天井裏に忘れ置いた。その後、夜に入ると天井を雷のように転がり歩く音がたびたびする。怪しんで天井を破って見ると、ツバキの木で作った槌を置き忘れてあったのが化けたのだった。ツバキで槌を作らないものだそうだ。

熊楠が福路町の松場久吉氏から聞いたのは、那智に一つだたらという1足の怪物がいたとき、3足の鶏とツバキで作った槌を使い、3人連れで化け歩き、いろいろと人を悩ましたとのこと。これはツバキの棒は至って堅くて折れにくいから、犬殺しや油をしめる人が使ったものだ。『日本紀』にも、景行天皇がツバキで槌を作らせ、豊後の郡賊をたたき潰した、とある。致命傷を加えるほどの凶器だったから、昔は殺人の外に用いなかった。自然これを忌むあまり、化けるなどと言い出したと見える。


続きはこちら
posted by てつ@み熊野ねっと at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠のキャラメル箱更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/378585007
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック



広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。